本校の６年生は、毎年ほとんどの子どもが中学受験に挑みます。したがって、高学年になると特に中学受験を意識したカリキュラムを各教科で採用し、その内容の充実に力を注いでいます。また、中学入試・中学受験に関わる部署として、『進路指導部』を設けています。ここでは、中学進学に関する情報提供と支援、それらに関わる相談窓口の機能を担っています。

　さて、今年度の６年生もそれぞれの目標に向かい、前へ前へと進もうとしています。本校が、受験に対する心得として大切に考えていることは、子ども達自身の「受験を志す者としての自覚と姿勢」です。授業中の態度や課題に対する意識はもちろんのこと、「きちんと話を聞く」ということが、様々な場面で強く求められます。また、高学年としての自覚と責任、集団としての意識・協力の精神も求められます。そんな受験生をサポートする周囲の大人として、私どもは子ども達の取り組みの様子を冷静に観察しながら、時には叱咤激励、時にはリラックスを促し、１２歳の胸に去来する不安との戦いの姿を、温かく見守り続けたいと考えています。