５年生の子ども達を対象にした租税教室がありました。今回講演をしてくださったのは、本校の卒業生です。卒業してもなお、つながりがあるということにうれしく思います。
現在は、税に関するお仕事に携わっておられます。
「税金って知っているかなあ。」「みんなも支払っている税金って何かなあ。」と子どもたちが考えるきっかけとなる言葉をかけていただきながら、租税教室が開講しました。
「税金」と言われても、子どもたちが知っている税金と言えば、消費税。ですが、それ以外にもたくさんの種類の税金があることを教えてくださいました。
税金の種類だけでなく、税金の使い道についてのお話も聞きました。その後、「町長になって町づくりをしよう」という課題に取り組みました。配布されたパンフレットに様々な建物のシールを貼っていきます。
自分が町長となっての理想の町づくりは、どこに何を建てようか、「学校と家は近くがいい」「銀行は絶対に必要だ」と様々な声が聞こえてきます。町の在り方について考えさせられる活動となりました。
次に、建物の中で、税金によって作られる公共施設を選んでいきました。日頃、公共施設かどうかの区別はないようで、頭を悩ませていました。
最後に、「もしも税金が払われなかったら」という内容の映像を見せていただきました。アニメーションでの学習だったため、初めは笑顔だった子どもたちも、「火事を出して消防車がかけつけたら、高額な費用を払わなければならない」、「ゴミだらけの街」、「道を通ると通行料を求められる」など、社会が大変なことになってしまう状況を知り、表情も一変しました。
一言に「税金」と言われてもよくわからなかった子どもたちでしたが、実際に詳しい方からのお話をお聞きすることで、自分たちも知らず知らずのうちにその恩恵を受けていること、それはどれほどありがたいことなのかを感じることができた時間だったのではないかと思います。