今年度、５年生の子どもたちは、社会科の授業にて大阪湾に視点をおいた探求学習に取り組んできました。
　夏には、大阪湾にある漁港に行き、漁業を体験し、魚を育てる栽培漁業についても学びました。また、秋には、関西国際空港や大阪湾に面する工場を見学し、運輸や工業についても学びました。そういったほんものに触れる体験学習を通して、自分なりに深めたい課題を見つけ、自分で課題解決の学習に取り組んできました。また、学びを広げるために、本や新聞、コンピューターを活用してきました。さらに、自分の考えをポスターにまとめる活動にも取り組んできました。決してひと言で語ることができない時間をかけた研究になりました。
　本日は、最後の授業でしたので、「自分の学び」「友だちからの学び」について振り返りの授業をしました。学校で授業をするからこそ、自分の学びだけでなく友だちからの学びができるため、友だちからの学びについても確かめを行いました。
　一年の学びを振り返った子どもたちは、「海をきれいにする活動が広がって大阪湾の水質が改善された」「海をきれいするだけでは、漁獲量は伸びない」「普段、あたたかいところで生息する魚が大阪湾で発見されている」「関西国際空港での利用数は、コロナ禍で減ってきているが、最近は少しずつ増えてきている」「大阪湾に娯楽施設があるのは労働者のため」といった自分の課題に即した考えを発表したり、友だちからの学びを伝え合ったりして、知識を深めたり広げたりすることができたようです。
　こういった学びが、一年後の卒業研究につながることを期待しています。