窓を開けると涼しい風が入ってきます。空は快晴。今日も暑くなりそうです。

　昨夜は、夕食後に「扇子の絵付け体験」をしました。今回の合宿地である高島市は、古くからの竹の産地で、現在も扇骨の製造で有名な場所です。学校の美術の授業で、事前にデザインを考えてきましたので、子どもたちは迷うことなくスムーズに表現することができていました。この後きっちりとした扇子の形に仕立てていただき、一月ほどしたら学校に届く予定です。校内で展示をしますのでどうぞ楽しみにしていてください。さあ今日はもう寝るだけと思っていた子どもたちにサプライズがありました。担任の先生が手持ち花火を用意してきていました。琵琶湖の夜の浜辺で、皆と一緒に見つめた花火の光は、きっと忘れられない思い出として胸に残ることでしょう。

　さて、今日はメインプログラムの2つ目「カヤック・ヨット体験」です。目的地のＢＳＣウォータースポーツセンターに到着すると、まず本日お世話になるスタッフの方たちからウォータースポーツを安全に楽しむための大切なお話を聞きました。次はしっかりライフジャケットを装着し、いよいよ体験の始まりです。

　カヤックには乗り込んだり降りる時が難しいので、友達と力を合わせながら何とか乗り込むと、さっそく琵琶湖に漕ぎ出しました。最初は危なげなパドルさばきにハラハラしていたのも束の間、あっという間に沖の方までスイスイ進んでいきます。乗り込む前は緊張して怖がっていた子どもたちにも笑顔がこぼれています。

　続いてヨット体験。沖までエンジンで進んでから、帆を張って風の力で進みます。大きな波を乗り越える時の迫力と水しぶき。大きな帆いっぱいに風をはらんだヨットは、想像以上の速さで湖面を進みます。水面に手を入れるとそのスピードを実感することができました。

　楽しかったカヤック・ヨットの体験を終え、爽やかな風が通る湖畔でスパゲティーの昼食をいただくと、後は帰路につくのみとなりました。急遽1泊2日になった今回の合宿でしたが、短縮されたというよりは内容が凝縮され充実したものとなったように感じました。小学校に入って初めての宿泊を伴う合宿となりましたが、子どもたちにとって、大きな成長があったように思います。本物に触れる体験を通して収穫できたものも多かったのではないでしょうか。