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2022-11-18
墨アート 6年美術科
墨の世界は、とても奥深いものがあります。子どもたちは、習字の授業で墨を使ったことはあっても、合成された墨汁を使うことがほとんどで、本当の墨の綺麗な色や滲みなどは体験していないだろうと思います。今回は、硯できちんとすった墨を使って、本物の墨の特性を感じてもらいたいと考えました。たとえば、淡墨で線を交差させた場合、先の墨が濡れている間は、後の墨が上に載らないため、後から描いた線が先の線に分断されて下に潜ったような不思議な現象が起こります。
また、水を引いた和紙の上に墨を垂らしこんだり、墨で描いた上から水を載せたりすることで、思いもよらない墨の特性が現れたりします。今回の授業では、日本画の画材としても使われる顔彩を合わせて使用することで、さらに趣深い表現効果を得ることができました。
墨と顔彩、そして和紙が織りなす不思議な世界に子ども達はすっかり魅了されたようです。偶然現れる魅力的な色と形に感動しながら、目を輝かせて次々と作品を創りだしていました。