スキー合宿三日目の様子をお知らせいたします。

ぐっすり眠った４年生たちが、もうすぐ起きる時刻です。
起床から朝食までは約30分。
ここで洗顔、着替え、部屋の片づけ等を全て済ませます。
7時になると、どの部屋でも検温をして報告に来ます。
いろいろな音が聞こえ始めました。
質の良い睡眠で、昨日の疲れがふきとんだのでしょう、
みんな気もちの良い挨拶をして、元気な顔で食堂へ入りました。
ところで、朝食が始まるや否や、
オーナーさんが上着を羽織って外へ出ていかれました。
窓から見ると、奈良県では見かけない車に乗っておられます。
ゲレンデまでの道は雪が積もって歩きにくいので、
道路上に積もる雪を庭へ運んでくださるのです。
一年生の国語の教科書に載っていた「じどう車くらべ」を
思い出しました。
ホイールローダーと呼ばれる車体の前には、
雪をたくさんすくいあげて運ぶためのシャベルがついています。
これを見た担任の先生からは、
「落ち着いて行動し、協力し合っている君たちの努力と、
　そんな君たちを支えてくださる多くの方々の力で
　この合宿が成り立っているのですよ。」
と、話がありました。

さて、スクール二日目ともなると、
スキー靴にも慣れて早く履けるようになります。
身支度も上手にできるようになり、約束の時刻より早く集合できました。
そこで時刻を繰り上げて、スキースクール二日目のレッスンは
早く開始することができました。
2日目だからこそ慎重になりましょう。
慣れてきた頃にこそ、不注意による怪我は起きやすくなります。
だからこそ、よく気をつけてくださいね。
念押しされて、入念な準備運動を行い、レッスンは始まりました。
もちろん同じコーチに班を担当していただけるので、
朝の挨拶の後には、元気度も確認していただきます。
上級者の班では、板をそろえて軽くジャンプする、斜め前に足を出す等、
準備体操も高度ですね。
体操が終わると、いきなりゲレンデの上を目指す高速リフトに乗りました。
本日も快晴で、ゴンドラ内から下の木々をよく見ると、
カモシカが寝ていることがあるそうです。
今日は金曜日、週末を控えてスキーヤーも増え、昨日より賑やかです。
特に、外国からのお客さまが多いようです。
食堂やお店の入っている建物の内より、
暖かい外のデッキで休憩しながら、会話を楽しまれていました。

スクールでは、どの班もすぐにリフトを利用して、
何本も滑ることができていました。
時には立ち止まり、コーチからより良い滑り方の指導を受けたり、
「ガンバレ！」と声をかけ合ったりして、良い雰囲気が伝わってきました。
あっという間にレッスンは終了です。
「ええ、もう終わりなの。」
コーチに感謝の気もちをお伝えする閉校式では、
しっかり挨拶をして、来年の再会を約束しました。

この合宿は、四日間です。
夏の臨海学舎より宿泊数も増えますが、
今夜一緒に寝ると、明日は奈良県を目指して帰るだけです。
スキー技術はもちろんのこと、
友だちの新しい面を発見したり、更に仲良くなったりと、
いいこともたくさんあったことでしょう。
良い面、また、次にがんばってほしいところを担任の先生から聴いて、
すぐに改善し、少し大人に近づいた4年生です。
さあ、夕食の時間が近づいてきました。
午後のレッスンではりきったのでお腹がすいて、
オーナーさんに夕食を早めにいただけるようにお願いしました。
入浴も済ませ、和やかな雰囲気の漂う夕暮れです。