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2016-10-05
「ダイハツものづくり体験教室」5年生
本校では、子ども達の『根っこを鍛えぬく教育』を目指し、その目標を追求するために、以下の3本の柱を掲げています。
① 自ら学ぼうとする姿勢をもつ「考える子ども」を育てる
② 感性を豊かにし、心を磨く教育を目指す
③ 本物に触れる体験学習で心と体を鍛える
特に三つ目の「本物に触れる体験学習」では、子どもたちが社会で活躍されている様々な分野の専門家の方々から“直接”指導を受けることによって、より学びの質を高められるようにしています。
そういった考えのもと、社会の授業で「工業」を学習している5年生を対象に、「ダイハツものづくり体験教室」を行いました。
今回は、大阪府池田市のダイハツ工業から、10人を超えるスタッフの方々にお越しいただきました。こちらの体験教室では、
・クルマづくりの工程を「実物を見て、触って、使って」物づくりに対する興味を持ってもらう
・協力しながら作業をすることで、チームワークの大切さ、役割を果たす責任感を感じてもらう
という二つのコンセプトを大切に実施しておられます。ですから、当日の準備も早朝からの開始となり、体育館を工場に見立て、トラック4台分の機材を使って会場設営をしていただくことになりました。
体験教室では、まずは、クイズや映像を交えた説明をお聞きしました。たとえば、「池田工場は、帝塚山学園と比べて、どれぐらいの大きさでしょう」「答えは15倍!!」など、子どもたちにとってイメージしやすい内容で工場を身近に感じられるようにしてくださいました。その後、【プレス工程】【溶接工程】【塗装工程】【組み立て工程】【エンジンの仕組み】を小グループで説明していしていただき、実際に製造の体験もさせていただきました。さらに、その中の一つであるレゴブロックでできた車のパーツを順番に組み立てていく【ライン工程】の学習では、割り当てられた自分の仕事を「正確に正しく行うこと」「役割を全うすること」など、実際の体験を通して、各工程で大切とされていることを学ばせていただきました。
最後は、自動車を製造する際に排出される汚水を汚泥ときれいな水に分ける実験を行い、環境対策まで学ぶことができました。
こういった教室は、これまでは大阪府の公立校を対象に実施されてきたそうです。ですから今回は、私学、そして奈良県では初の教室ということでした。教科書で学習する自動車産業の【生産】を、実際に実物を目にし、触れ、体験させていただいたことは、子どもたちにとって大変貴重な機会になりました。子どもたちの表情がそれを物語っていました。
~子どもの手紙より~
☆ 一番楽しかったのは、塗装の体験です。”一定のスピード”で”30cmの距離”で色を付けます。学校では水でしましたが、ダイハツの先生方に100点!!といってもらえてうれしかったです。
☆ ダイハツの出前授業で私たちの生活に欠かせない「車」の作り方や、車をつくる人の工夫があることが改めて実感しました。
☆ 塗装の塗るときの調節やエンジンが爆発して動いていることや、本物のエンジンを見ることができて、面白かったです。塗装は火を使ってすると思っていましたが、電気を使っているのが意外でした。
☆ 「失敗したらどうしよう」と不安がありましたが、丁寧に教えてくださったので、安心してできました。最後に僕は「1つ1つの仕事が大切で、車を作るのにも協力しないとできない」ということが分かりました。
☆ エンジンの仕組みが一番面白かったです。エンジンはあんなに複雑で、ガソリンを入れただけでどうして動くのかが、不思議でした。でも私たちが自転車をこいでいる時と同じ仕組みと聞いて驚きました。
☆ ライン作業ではみんなで力を合わせて間違えないようにすることが難しかったです。
☆ ライン作業では単に車を組み立てるのではなく、チームワークが必要なことがよくわかりました。1つ1つの工程が大切なこと、環境への配慮が欠かせないことを知ることができて、勉強になりました。