５年生では、国語科で「生活の中で詩を楽しもう」という学習に取り組みました。

　ふと立ち止まり、時間を忘れて空想の世界に飛び込んだり、いつまでも物思いにふけってしまう経験は、誰にでも一度くらいはあるものです。感受性豊かな子ども達なら、なおさらのこと。そこで、ありふれた日常の中で感じたちょっとした思いを、言葉で綴り、詩として表現してみました。

「奈良の雪の日」
このまま時間が
とまればいいなと
何度も思ったけれど
限りのあるものだから
こんなに楽しいのかな

　奈良に大雪がふったあの日、中休みにプレイグラウンドにとびだして雪遊びをしました。きっと友だちとの楽しいひとときが今でも忘れられないのでしょう。

　中には比喩や反復などの表現技法をうまく活用した詩もありました。一人ひとりが綴った詩は教室前に掲示されます。互いの作品を見合うことで、子ども達の感性は響き合い、主体的な深い学びへ向けたさらなる一歩を刻むのです。