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2023-05-19
校内研究授業 5年国語 ~どちらを選びますか【話す力の育成】~
子どもたちの学びを支える授業研究部では、本校での「根っこを育てる教育」には、長く受け継がれている「考える子」という学びの姿が、普段の授業のなかでこそ実現されなければならないと考えています。「考える子」の実現には、ひとり勉強で自分の足場をつくること、またその考えを協働学習によって話し合い練り合い、さらに自己を見つめ直すことが欠かせないと、長年にわたって研究をすすめています。子どもたちにとっては、学び方を学びながら、自己の生き方を考え切り拓いていく力【根っこの力】を身につけていく6年間になるのです。
今回、5年生で行われた研究授業は、ロイロノートの思考ツールを使ったひとり勉強を土台として、多くの友達と率直に忌憚なく意見を交流することで、自分の立場や考えを明らかにすることができました。どの子も自分の考えを持ち、臆さず伝え合う様子は、低学年の時からひとり勉強と協働学習を積み上げてきた学びの姿でもありますし、児童の一人一人が「自ら学びたい」と主体的に学習課題と向き合ってきたからに他なりませんでした。高学年としての育ちが確かに感じられた授業であり、子どもたちはタブレットに振り回されることなくあくまでも自分の考えを固めるために、思考ツールを使っていました。国語科におけるひとり勉強でのICT活用は、帝塚山での伝統に新しい可能性を感じさせてくれています。
あとの協議会では、授業者の振り返りとともに、どのような支えをすれば、協働学習での学びをより高めることができたのかや、子どもたちの話す力を伸ばす学習環境づくりなどについて教員同士で討議しました。これから教科ごとに議論や参観を重ねていく予定です。指定授業のほか、一学期から公開授業を積極的に行っています。5年生の授業に見たように、帝塚山っ子の学ぶ意欲に負けないよう私達教員も学び続け、「考える子」の実現に向けて、よりよい授業づくりを目指していきたいと思います。