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2023-06-29
6年生 林間学舎 <3日目>
上高地でのトレッキングを頑張った分、今朝の子どもたちは起床時間になっても静かな様子です。起こしてあげると、眠そうな目をこすりながらおはようの挨拶を返してくれました。皆よく眠れたようです。
今日は、午前中、長野県側からの登山バスに乗り、乗鞍岳の大雪渓へ向かいます。ヘアピンカーブが続く道を進み、標高が上がるにつれて周りの景色はどんどん変わっていきます。途中、森林限界を超えると、辺りはハイマツ帯となり、日陰にはちらほら残雪も現れます。頂上近くの大雪渓まで行くと、目の前の雲が風にどんどん流され、ところどころから青空がのぞいていました。
上着を着ないと我慢できないくらいの寒気の中、8人の登山ガイドの方々にご挨拶をし、散策と雪遊びを楽しみます。彼方には、乗鞍高原や遠くの山々が望め、雄大な景色を堪能することができました。大雪渓では、この季節にスキーやスノーボードを楽しんでいる人たちがいて不思議な感じでした。結構な斜面での尻スキーはスリル満点です。歓声を上げながら、何度も何度も滑り降りていました。
午後は一ノ瀬園地での林業体験です。もともとは牧場として使われていた草地に、長い年月を経て生い茂った樹木を除伐・間伐し、もとの草原に戻すという活動のお手伝いです。昨日の上高地でのトレッキングのように、手つかずの自然を体験することも大切ですが、人の手が入った自然や、人と自然との共生を学ぶことも、今回の林間学舎の目的の一つです。
ガイドの方の指導を受けて、白樺の樹木を切り倒し、除伐や整地をしていきます。子どもたちは、最初は交代で恐る恐るノコギリを使っていましたが、慣れてくると、子ども達だけの力で、協力して太い樹木を切り倒すことができていました。メリメリッと音がして傾き始め、やがて大きな音がして樹木が倒れると歓声が上がっていました。掃った枝を片付けたり、白樺の皮をむいたり、チェーンソーの体験もさせていただきました。輪切りにした木っ端や白樺の皮はお土産に持って帰ることにしました。
今日は、好天に恵まれ、この乗鞍という地でこそ得られる貴重な体験をすることができました。子どもたちにとって、また一つ忘れられない思い出ができました。