夏休みに入り、真夏を想わせる天候が続いています。5年生の臨海学舎の初日も、照り付ける太陽の下での出発となりました。夏本番で気分は上々です。バスでの道中は、安全運転のおかげで、車窓の景色を眺めたり、DVDを鑑賞したりしながら、ゆったりと過ごすことができました。

　伊勢志摩に近づいてくると、海につながる景色がちらほら現れます。もうすぐ到着かなと思った矢先、突然道路の先に雄大な太平洋の海が出現しました。子どもたちから思わず歓声が上がりました。

　到着した宿舎の目の前はすぐ海。潮の香りと波の音に、子どもたちのワクワク感は高まります。開舎式では、今回の合宿での目当てや大切にしたいこと、守らなければいけないことなどを確認し合い、怪我や事故のない、安全で楽しい合宿となるように改めて気持ちを引き締めました。

　まずは、美味しい手捏ね寿司の昼食をいただき、腹ごしらえです。その後、浜島の観光名所となっている「ビン玉ロード」を通り、臨海研修を行う大矢浜へ向かいました。どこまでも続く大海原。岩にぶつかり白く砕ける波。大自然のパノラマを、仲間たちと眺めながら歩いたこの道は、忘れられない思い出となりそうです。

　浜に到着すると、念入りに準備体操をして、まずは水慣れです。海水の様子を五感を通して感じ取ります。海水のしょっぱさ、浮力、波の力、たくさんの生き物、砂の感触・・・。改めて、海を感じ、様々なことを学びました。海の怖さを学ぶことも大切です。地震が起こった場合の津波の怖さや、自分で自分を守るための避難訓練も行いました。その後、隊列を乱さないように何往復か泳ぎ、自分の泳力を確かめながら、プールとは違う、海での水泳を体験しました。交代で待つ間は、砂浜で穴を掘ったり、山を作ったり、砂に埋まったり、みんなで思う存分遊びました。

　宿舎へ帰る前に、近くの浜辺で、シーグラスをたくさん拾うことができました。明日の答志島でのアクセサリーづくりに使う予定です。

　今回の臨海学舎では、「海に学ぶ・海を学ぶ」ことを目的に、様々な体験を重ね、海と人の関わりについても深く考えてほしいと願っています。今夜はゆっくり休んで、明日からの活動に備えてほしいと思います。