待ちに待った、琵琶湖合宿の日を迎えました。真夏の太陽が朝から照りつける中、子どもたちは、元気いっぱいで教室に集合しました。出席を確認すると、早速バスに乗り込み、現地に向けて出発です。

　3年生の合宿を行う高島市は、滋賀県の北西部に位置し、西近江路と若狭街道が縦貫する交通の要衝として古くから栄えた街です。自然も豊かで、琵琶湖はもちろん、安曇川や石田川などの清流もあり、とても綺麗な場所です。安曇川沿いの竹を使った扇骨づくりも歴史があり有名です。ちなみに、1学期に美術の授業で制作した扇面は、高島扇子に仕上げていただく予定にしています。

　無事宿舎に到着し、午後は、月組星組それぞれ二つの体験プログラムを行いました。一つ目は、針江地区に残る「かばた」（川端）見学です。この辺りでは、地域の綺麗な湧き水を生水（しょうず）と呼び、代々大切に守り、生活に利用してきました。集落の中を巡る水路で、その湧き水を生活用水として利用するシステムが「かばた」です。ゆったりと澄んだ水が循環し、その中には大きな鯉などが悠々と泳いでいました。実際にその水を飲んでみると、冷たくてまろやかで、持って帰りたくなる美味しさでした。たくさんの話を聞きながら案内をしていただいた後は、梅花藻などの水草が茂る綺麗な川で水遊びをさせていただきました。体の芯までキンと冷えるような冷涼な水に、子ども達は歓声をあげていました。

　二つ目の体験は、絞り染め体験です。ハンカチを輪ゴムで縛り、三色の染料での絞り染めを体験します。輪ゴムの縛ったところには染料が入らず、白く抜けた模様になります。それをイメージしながら、子どもたちは、思い思いに多彩な縛り方をしていました。染め終わったハンカチは、すぐに水洗いをし、輪ゴムを外します。徐々に現れる思いがけない模様に、子どもたちはワクワクしていました。皆満足げな表情で、出来上がったハンカチを大事そうに身につけている姿が印象的でした。

　美味しい夕食をいただき、今子どもたちは順番にお風呂に入っています。天気が良ければ、この後、星空観察もしたいと思っています。明日も盛りだくさんの体験を予定していますので、今日はゆっくり休みたいと思います。