3年生琵琶湖合宿の2日目です。子どもたちはぐっすり眠れた様子で、皆元気よく起きてきました。昨晩は、雲が出ていて、残念ながら星空観察はできませんでした。今夜に期待したいと思います。

　今日も月組星組交互に、2つの体験プログラムを行います。

　1つ目の体験は、BIWAKO AQUA PONICSでの見学です。アクアポニックス農法とは、持続可能な究極の循環システムのことです。飼育しているオニテナガエビの排泄物をバクテリアが分解し、養分となった水で野菜や果物を育て、さらに、養分を吸収した後の浄化された水が水槽に戻って魚介を飼育するという他に例を見ないシステムです。

　施設に到着すると、広大な温室の中に、白いパイプが交差しあい、その所々から植物が生え出している光景に驚きました。頭上には、きゅうりやメロンも垂れ下がっています。このシステムの仕組みや取り組みの目的・目標など、詳しく丁寧にお話していただきました。その後、施設内を順番に見学させていただきました。きれいな井戸水を給水しながら、パーフェクトオーガニックな高糖度トマトなどが栽培されています。また、オニテナガエビの養殖の様子も見せていただきました。自然の理にかなった取り組みながら、近未来的な世界に、子どもたちは興味深く聞き入っていました。

　2つ目の体験では、まず、琵琶湖畔にあるヨシの群生地の見学にでかけました。宿舎から遊歩道を少し歩いた場所にヨシが群生しています。その様子を実際に観察することから始めます。宿舎に帰ると、講師の先生から、ヨシの性質やその利用法など、詳しいお話を聞きました。

　次はヨシを使った笛（パンパイプ）づくりに挑戦しました。講師の先生の話をしっかり聞いて工程を理解します。失敗しないように気をつけながら工程通り仕上げていきました。出来上がった笛からは、湖畔に自生していたヨシからは想像できないほどきれいな音が出て感動しました。昨日の絞り染めと、また一つ琵琶湖でのお土産ができました。

　今日の夕食は、テラスでのバーベキューです。鮎の塩焼きをはじめ、様々な食材を炭火で焼いてもらって美味しくいただきました。夕暮れ時に、仲間たちと一緒に食べるバーベキューは最高の思い出となったことでしょう。