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2024-02-02
今週の帝塚山っ子 「大和文華館での鑑賞会」
帝塚山学園では、2013年12月5日に大和文華館と「包括的連携協力に関する協定書」に調印いたしました。それに関わる行事として、毎年この時期に、4・5・6年の高学年が学級ごとに大和文華館において鑑賞会を実施しています。
大和文華館は閑静な住宅地の中にある菅原池(通称、蛙股池)に面した丘の上にあり、坂を上ると、桃山時代の城郭をイメージさせる海鼠壁(なまこかべ)の建物が現れます。本校から子ども達の足でも10分くらいですから、とても近くて便利な場所にあります。中に入ると庫裡風の重厚な木組みにささえられた廊下がひろがり、落ち着いた趣深い空気に包まれています。
今年は、「やまと絵のこころ」という特別企画展を鑑賞させていただきました。やまと絵は、平安時代に日本の風物を描いたことから始まったとされます。その核心には、日本の自然や風俗を主題としたものもあり、子ども達にとって親しみやすい作品も多くありました。学芸員の方の分かり易く楽しいレクチャーのもと、作者の意図や想いなど、普通に鑑賞しただけでは気付かないことをいろいろと教えていただきました。子ども達は大変興味深く熱心に耳を傾け、作品に絡めた楽しい質問を投げかけられると、しだいに作品の世界に引き込まれていきました。
その後の自由鑑賞では、気になった作品の前で、それぞれの感性を持って思い思いに対峙していました。さらに詳しく学芸員の方に説明をしていただいたり、気に入った作品をスケッチしたり、限られた時間でしたが、子ども達は今回の展覧会を満喫したようです。
こうした経験を通して、幅広く芸術や日本文化の心に触れることにより、感性豊かな子どもたちがたくさん育ってくれることを願っています。