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2024-07-05

【3年生】琵琶湖合宿 1日目

 3年生は、2泊3日で滋賀県へ行ってきました。その様子をご紹介させていただきます。


 突然の警報発令により、学校が臨時休校となった朝。待ちに待った琵琶湖合宿がどうなるのか、子どもたちは、きっと心配だったことでしょう。子どもたちの安心と安全を第一に考えながら、今後の天候の予報を考慮しつつ、少し遅れて集合することになりました。雨も小康状態になったころ、子どもたちの歓声の中、いよいよ現地に向けて出発です。
 3年生が合宿を行う高島市は、滋賀県の北西部に位置し、西近江路と若狭街道が縦貫する交通の要衝として、古くから栄えた地域です。自然も豊かで、琵琶湖はもちろん、安曇川や石田川などの清流も流れる風光明媚な所です。ちなみに、安曇川周辺に自生する竹から作った扇骨は、歴史があり古くから有名です。今美術の授業で制作している扇面は、この後高島の専門店で、立派な扇子に仕上げていただく予定です。
 雨は降り続いていますが、バスは順調に進み、予定より早く宿舎に到着することができました。まずは、美味しいカツ丼のお昼ご飯をいただき、お腹を落ち着けてから、早速二つのプログラムを体験しました。
 一つ目の体験は、「BIWAKO AQUA PONICS」での見学です。アクアポニックス農法とは、次世代の水耕栽培農法で、持続可能な究極の循環システムのことです。飼育しているオニテナガエビの排泄物をバクテリアが分解し、養分となった水で野菜や果物を育てます。さらに、養分を吸収した後の浄化された水が水槽に戻って魚介を飼育するという、他に例を見ないシステムです。
 施設に到着すると、スタッフの方に、そのシステムの仕組みや取り組みの意義、目指していることなどを詳しく丁寧にお話していただきました。その話の内容や施設内の光景に子どもたちは興味津々です。広大な温室の中は、循環する水が通る白いパイプが幾重にも交差しあい、その所々から、様々なミニトマトの枝が垂れ下がっています。そこからたわわに実るミニトマトの数は膨大です。きれいな井戸水を給水しながら、オニテナガエビを飼育し、パーフェクトオーガニックな高糖度トマトの栽培につなげるなど、近未来的な栽培の様子に、子どもたちは興味深く見入っていました。
 二つ目の体験は、絞り染め体験です。大きなハンカチを思い思いに輪ゴムで縛り、三色の染料で染め上げます。輪ゴムで縛ったところは、染料が入らず白く抜けるのですが、何か所もこだわって丁寧に輪ゴムをかけていました。染め上がったハンカチをすぐに水洗いし、輪ゴムを外すと、思いがけない綺麗な模様や色調が現れます。子どもたちは、出来上がったハンカチを、首に巻いたり、マントのように広げたり、とても満足気に身に纏っていました。
 夕食までの時間は、まとめ学習をしたり、万が一に備えて避難訓練を行ったり、時間に余裕を持って過ごすことができました。美味しい夕食をいただいた後の活動では、今回の合宿の目当てである、友だちと助け合う大切さを学ぶことができたらといいなと思います。

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